審査員コラム
「物事を見つめる多様な視点、角度」はマネジメントシステムの改善活動や課題解決の要

ISO/TS16949/ISO9001/ISO14001  主任審査員 細原 敏之

2016/7/28up

「物事を見つめる多様な視点、角度」はマネジメントシステムの改善活動や課題解決の要 | ISO認証機関 ビューローベリタス
問題解決のためには、まず事実を正確に見極めることが必要ですが、間違った事実把握からは間違った解決法しか出てきません。

昔、審査員になる前のことです。ある製品で世界ナンバーワンシェアを持つ大手台湾企業の会長から、興味深いお話を伺いました。あるところに3本の木がありました。並び方は直列でも三角形型でもよいのですが、見る人の立ち位置によって木が3本に見えたり、2本に見えたり、又は1本に見えたりするのです。つまり、見る人の立ち位置(視点)によって、事実(3本の木)が間違った観察結果となるということです。「事実を見極めるには様々な視点、角度から物事を見ていかなければならない」ということを教えて頂きました。

この話は企業の問題解決にも適用できる考え方だと思います。人はどうしても自らの固有の経験に基づく視点に偏りがちです。そこで重要となるのが、「他人の意見を聞く」、「それにより問題に気づき、正確に認識する」、そして「これらを積み上げた多面的な事実の分析を実施する」こと。これらの地道な実践により改善活動はかなりの部分まで進みます。

マネジメントシステムでいえば、ISO/TS16949で示される「多機能チーム活動」と関連があると言えるでしょう。多様な経験・知識・視点を持つ他人の意見を聞くことを通して事実を見極められ、その上で管理図などのツールを導入することにより、問題点への感度を上げることが可能となります。さらには分析結果に対する「なぜなぜ分析」やFTA(Fault Tree Analysis : フォルトツリー解析)による真因追求及び是正処置への展開、そしてFMEA(Failure Mode and Effect Analysis : 故障モード影響解析)レビューに基づく予防処置への展開といった活動のハードルが下がる、とも言えます。

と言ってしまえば簡単に響くかもしれません。しかしながら、私のこれまでの審査経験では、管理ツールを使用していても、現状実績が管理限界から乖離していて、問題点に気が付いていないというケースが、時折見受けられました。ツールは有効ですが、人の感性に依存する部分とのバランスがうまくとれていない点が一因かもしれない、と感じます。

そこで私自身もこのような感性を磨くべく、「運動で血流を良くすることが脳の活性化につながる」と耳にして以来、スポーツジムで汗を流す努力を継続しています。

 

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