審査員コラム
不適合は不名誉なのか?

テクニカル部 主任審査員 
林 重樹

2017/7/18up

不適合は不名誉なのか? | ISO認証機関 ビューローベリタス

認証機関は組織のシステムを審査し、規格に適合していないところが見つかれば、不適合として指摘し、組織に修正、原因追及、是正処置を求めます。
規格に適合していない状態が見つかることは、不名誉なのでしょうか?

ISOの規格は、過去から現在に至る変遷を経て、品質や環境など、ターゲットにしているマネジメントシステムを遂行する上で、常識レベルの管理を求めています。
過去には、品質保証に重きを置いて、常識よりも多くの記録や文書化を求めているように感じられる部分がありましたが、2000年版以降は組織のマネジメントとして、常識レベルの内容に変わってきているように思われます。
そのような中で、審査で多数の不適合(メジャーなものも含めて)が出ることは常識レベルの管理ができていないという判断になるかもしれませんが、その不適合を是正することによって、常識レベルの管理状態に確実に変化するステップになると考えられます。
また、組織は日夜変化する経営環境の元で変化していくものですから、過去数回の審査で不適合が出ていなくても、今さらのような不適合が出てくるケースもあります。組織のシステムが経営環境を鑑みて変化していく途上で、漏れが出ることは充分に考えられることです。

定期的に審査を受け、その都度、問題のあるところに対する不適合を是正し、管理レベルを良い状態に保つ活動は、組織全体の仕組みを改善する中で必要なPDCAです。
したがって、不適合は決して不名誉なことではなく、改善のための確実なステップであるとも言えます。 そのためには、不適合は組織の仕組みを本質的に見た指摘でなければなりませんし、組織も、是正処置を本質的に自社の改善に結びつくものにする必要があります。

審査する側も、受審する側も、またコンサルタントも、マネジメントシステムを運用するということは、そういう本質に根ざしたものであることが求められるのではないでしょうか。

 

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