規格解説
有効性の評価について

システム認証事業本部 主任審査員
歌門 範幸

2017/5/12up
有効性の評価について | ISO認証機関 ビューローベリタス


ビューローベリタスジャパンが実施した第三者審査で不適合となったケースの指摘事項を条項別に集計すると、ISO9001では、教育訓練(6.2項)が毎年上位(5番以内)に位置しています。
その中で圧倒的に多いのが、「行われた教育訓練の有効性評価記録が確認できなかった。」という指摘です。

その理由として、以下のようなことが考えられます。

1. 有効性を評価するための計画がない


有効性(effectiveness)の定義は「計画した活動を実行し、計画した結果を達成した程度」ですから、有効性を評価するためには計画が必要です。この計画が無いまま教育・訓練が行われたとすると、有効性の評価者は正しい評価ができなくなります。
例えば、受入検査を行う職場で、新人が目視検査を行えるように教育・訓練を計画したとします。目視検査の手順、検査の基準を教育・訓練し、最後に教育訓練の有効性評価を行います。
ここでの評価方法は、実際の検査を行わせ、検査の正確さを合否判定基準にすれば、有効性の評価ができます。

2. 有効性の評価という表現が評価者には馴染まない


教育・訓練は、多くの職場、階層で行われるため、通常有効性の評価には多くの評価者が存在します。よって、前述の有効性の定義を数多くの評価者が正しく理解することは難しく、さらにその評価を正しく記録する障害となっていると思われるのが、教育・訓練記録帳票に用いられている「有効性評価欄」という分かりづらい表現ではないかと考えます。
従って、ここでは「有効性評価欄」という表現ではなく、例えば『教育訓練の結果判定欄』など、誰もが理解できる表現になっていれば、評価者の苦労が低減でき、審査側も不適合を出さずに済むのではないでしょうか?


 

お問い合わせフォーム

 

お見積り依頼はこちらから

 

認証機関の変更をご検討ですか

 

フライヤー・パンフレットをダウンロード

 

開催予定一覧はこちら

 

関連ニュース

 

関連サービス