審査員座談会「ISO14001」

その2〜行き詰まりの根源を見つける/経営に役立つISO14001、そのための審査とは

その1(2009/4/27掲載済)の続きです
日時:2009年4月6日(月) 16:00 - 17:00
2009/5/25up
行き詰まりの根源を見つける
審査員B 成功事例は色々あります。が、経費削減の要素である環境への取り組みは、「紙・ゴミ・電気」から始まり、次第にやることが減っていきます。手詰まってしまった場合の目標設定をきちんとしないと、有効性の高いシステムの運用にはならないのではと 思います。

審査員C 確かに、上昇気流に乗っている企業ばかりではありません。行き詰まっている組織もあります。

審査員B そこで一番の問題は、「何に行き詰まっているのか?」という点です。改善の項目がなくなっている、ネタ切れの場合は、想像力を働かせないと先は見えてきません。先ほどの話にもありましたが、家庭や地域での取り組みに広げていくなど、視点を変えることも一つの手段でしょう。

審査員C 業務と一体化したEMSであれば、行き詰まりは経営にも関わってくるのではないでしょうか。この経済状況下において、「じっとしている」経営者も見受けられますが・・・。

司会 ISOを取得してから時間が経つほどマンネリ化していきますよね。そういう組織から、審査中にアドバイスを求められることもあるのでしょうか。

審査員C ありますよ。しかし、組織固有の取り組みへの具体的なEMS構築・運営に関するアドバイスは、コンサルティングサービスとなってしまうので、我々審査員が提供することはできません。それでも個々の規格要求事項の解釈や、複数の要求事項を組み合わせた解釈などを切り口にして、指摘や所見やヒントを提供することはあります。例えば、ISO14001はファミリー規格といって他にもたくさんの規格があります。審査自体はISO14001として行いますが、ファミリー規格に関する本などからヒントを得ることも出来ます。

審査員B 行き詰まっている根源がハッキリ見えてこないと、指摘も難しいです。本当は行き詰まっていなくても行き詰まった気になっている場合もあるかもしれません。

   
経営に役立つISO14001、そのための審査とは
司会 なかなか難しいですね。そうすると審査員として、経営に役立つ効果的なISO14001のためにどんな審査を提供できるのでしょうか。

審査員B 先ほど、想像力を働かせるとありましたが、それを行うのは経営者ではなく、側面を抽出する人だと思います。審査員は、各組織が行っている環境活動に対し、この活動はここまでが限界だろうと感じていることに対して、もう少し広げることができるのでは、という、押し付けにならない指摘をしていくことも大切かと思います。

審査員D そういうヒントを提供できる、経営に役立つ審査の具体例として、どのようなものがありますか。

審査員B 審査員Cが言われたように、要求事項の理解を深める良い事例紹介は、コンサルティングになりませんから、審査中にケース紹介を効果的に織り交ぜていくのも一つでしょう。

審査員D 我々は、様々な組織の環境面の文化成熟度を見ているわけですから、各組織のレベルや成熟度を素早く読み取り、それに合わせた審査を行うことが大切であると思います。その中で、想像力を働かせられる審査をお届けできれば、と個人的には思いますね。その想像力が深まらないと、各要求事項の複数の組み合わせの発想が湧きません。湧かないと組織に対する「コーチング的」アプローチの審査も提供できないです。

審査員A 役に立つ審査とは、お客様と一緒にプロセスアプローチの実践をしていくことではないでしょうか。

審査員C 弊社のEMSのお客様は、規模・業種など多種多様です。それを同じISOの条文で審査していくわけですから、その組織個々に合わせた審査が必要だと思いますね。

審査員D 瞬間的に審査をカスタマイズしていく力が審査員には必要ではないでしょうか。




 

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