規格解説
ファシリティマネジメントの国際規格「ISO41001」が発行されています

2020/1/29up

1. ファシリティマネジメントとは


ファシリティマネジメント(FM)は、「施設管理」と訳されることが多く、その実務は施設管理部門や総務部門に任せきりになっていることも珍しくありません。その実、FMの範囲は単なる施設や設備の維持管理に限定されるものではなく、ISO はFMを「人の生活の質を向上させ、中核となるビジネスの生産性を向上させる目的で、人と場所とプロセスを建造環境 (built environment) の中に統合する組織の機能」としています。
経営的視点から企業・組織の顧客・従業員やその他の利用者にとって快適で魅力的なものとするとともに、コスト低減や省エネルギーも実現し、組織の活動をより発展させ、持続可能性を達成することがFMの目的なのです。

2018年4月に発行された「ISO 41001:2018 Facility management – Management systems – Requirements with guidance for use ファシリティマネジメント – マネジメントシステム – 要求事項及び利用の手引」は、組織の土地・建物・設備等を経営的視点に立って最適な状態で保有し、運営し、維持し、企業活動の発展を助けることを目的として策定されました。また、FM協会によれば、経営組織のなかで、事業(ビジネス)を支える4つの機能分野(人事・ICT・財務・FM)は、経営を支える基盤として位置づけられます。機能戦略に則った方針と施策により、事業を底支えする4つの経営基盤のうちのひとつなのです(図1参照)。

2. ファシリティマネジメントの対象


FM活動は組織の内部で行われる場合もあれば、アウトソースされた活動がFMの主要な活動となることもあります。現在のビジネスでは自社ですべての活動を完結させるケースは少なく、一部または大半を外注しているケースも多いことでしょう。
アウトソースされた組織からすれば、顧客(その組織のお客様)の経営戦略に合わせたFM戦略の提案、FMサービスの提供が実施できることがビジネスの参入条件になります。したがって、FMサービスを提供組織にとってFMは事業戦略の中核として位置づけられることになるのです。

図2 組織の内部、外部とFMの関係

組織の内部、外部とファシリティマネジメントの関係

出典:公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会 資料

3. ISO41001の構造


ISO41001は付属書SL(マネジメントシステム規格の共通文書)に従って、PDCAモデルを採用したマネジメントシステムとして完成し、第三者審査の対象規格です。組織のFM戦略(内部、外部)を受けて全体の計画を策定、運用し、見直す仕組みとなっており、その運用にはISO41012:2017(ファシリティマネジメント戦略的業務委託と合意書の作成ガイダンス、ファシリティサービスや製品の調達に関する手順書)を参照する構造となっています。
規格要求事項の解説は次回に譲りますが、FMに携わる方は一度、この規格に目を通すことをお勧めいたします。

図3 ISO41001の構造

ISO41001の構造

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