米国食品安全強化法の概要(連載第1回)

2013/4/10up

米国食品安全強化法(Food Safety Modernization Act:以下FSMA)の成立に伴い、対米輸出を行う日本国内の食品関連施設については、少なくとも、HACCP手法を取り入れた措置を実施しなければ輸出ができなくなることが確実で、食品関連施設は、早期にHACCP手法導入の必要性が発生すると考えられます。
ISO22000やFSSC22000といったHACCP手法がベースとなっている規格の認証を取得している施設はその要求の大部分を満たしているということも言えるでしょう。


(1) 米国食品安全強化法〜法規制成立の背景

米国疾病対策予防センター(CDC)のデータによると、毎年食物に起因する疾病により約4,800万人(米国人6人に1人)が病気になり、12万8,000人が入院し、3,000人が死亡しています。このことは米国内では国家レベルにおける公衆衛生の問題として捉えられるようになり、予防的処置を伴う法規制の強化が期待されるようになってきました。

オバマ大統領が2011年1月4日に署名し法律となったFSMAは、FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)が食糧供給の安全性を保証することにより公衆衛生をより高いレベルで保護できるようにするものです。本法律により、FDAは主に問題発生後の事後対応に依存するのではなく、食品安全問題予防に焦点を当てるようになることでしょう。本法律はまた、予防とリスクに基づく食品安全基準のより高い遵守率を達成し、問題が発生した場合はそれに迅速かつ適格に対応し収拾することを目的とする新たな取締り権限をFDAに提供することになります。本法律はさらに、輸入食品に国内食品と同じ基準を義務付ける重要な新手段をFDAに付与し、州・地方自治体当局とのパートナーシップにより統合された全国的な食品安全制度を構築することをFDAに命じています。


(2) 米国食品安全強化法〜法律の概要

FSMAは、食品医薬品化粧品法など諸法律を改正し、FDAの権限を広い範囲にわたり強化する内容となりました。輸入食品に関する規制強化も多数含まれおり、その中でも日本の企業が最も注目すべき点は、輸入食品の製造などを行う施設(FDAへの登録が必要)において、責任者が食品への危害を評価し、リスクに応じた予防的管理措置を計画し、実行することを義務付ける規定と、二番目として米国の輸入業者に対し、輸入食品が安全であることの検証を義務付ける規定です。(下記、FSMAの主要規定の@〜Aがこれに該当します。)
※FSMAについては、ジェトロがより詳細な内容を公表しています。

FSMAの主要規定
@ FDAへの食品関連施設の登録の更新制の導入(FSMA102条)
A 登録施設に対してHACCP手法を取り入れた措置の義務付け(FSMA103条)
B 米国の食品輸入業者に輸入食品の安全検証を義務付け(FSMA301条)
C 任意適格輸入業者プログラムの導入(FSMA302条)
D FDAに輸入食品に対して証明書要求権限を付与(FSMA303条)
E 高リスク食品のトレーサビリティーの強化(FSMA204条)
F 第三者監査制度の立ち上げ(FSMA307条)
G FDAによる試験検査機関の認定制度の立ち上げ(FSMA202条)
H FDAによる外国施設の検査強化(FSMA201条、306条)

次回(4月下旬掲載予定)は、食品関連施設の登録制度(@)とHACCP手法を取り入れた措置の義務付け(A)について解説します。


・ISO22000(食品安全マネジメントシステム認証) 業務ご案内
・FSSC22000(食品安全システム認証) 業務ご案内


米国食品安全強化法〜ご相談・お問い合わせ

ビューローベリタスジャパン株式会社
システム認証事業本部 営業部
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町1 シルクビル2F【MAP】
scssales.yok@bureauveritas.com
TEL:045-651-4785 FAX:045-641-4330
*お問い合わせフォームもご利用下さい。
 

お問い合わせフォーム

 

お見積り依頼はこちらから

 

認証機関の変更をご検討ですか

 

フライヤー・パンフレットをダウンロード

 

開催予定一覧はこちら

 

関連ニュース

 

関連サービス